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アップデート2025年11月8日

Electron版 一括採点、リリース

Electron版 一括採点の最初のバージョン v0.2.7-alpha.0 をリリースしました。 本記事では、Python版からの主な変更点と、新機能を紹介します。

主な変更点

Python版からの主な変更点は以下の通りです。

  • UI刷新 - 現代的なデザインに変更。直感的に操作できるようになり、ヘルプ機能も充実
  • 生徒管理の改善 - 学級単位での生徒登録が可能に。プロジェクト間でのデータ共有も視野に
  • ソフト内で完結 - 設問・生徒情報の入力がソフト内で完結。Excelでの準備が不要に
  • 処理速度の向上 - 答案の読み込み・書き出しが大幅に高速化
  • データ管理の刷新 - JSONからSQLiteデータベースへ移行し、堅牢なデータ管理を実現

全体として、Python版の課題だった「機能の少なさ」「拡張性の限界」を解消し、 より多くの機能をわかりやすいUIで提供できるようになりました。

UIの刷新

UI面での変更は、今回のリリースで最も大きな変更点です。

Python版では、Tkinterの制約により1990年代のようなデザインになっていました。 Electron版では、HTML/CSSを使用することで、現代的なWebアプリケーションと 同等のデザインが可能になりました。

デザイン変更のポイント
  • ボタンやアイコンの視認性向上
  • 色使いの統一(青を基調としたカラースキーム)
  • 余白の適切な配置
  • フォントサイズの最適化
  • ホバーエフェクトによるインタラクティブ性の向上

Python版では機能が限られていましたが、Electron版では多くの機能を追加しています。 それらを直感的に使えるよう、主要な操作はツールバーにまとめ、 アイコンとテキストを併記することで初見でも操作内容がわかるようにしています。

8段階の採点プロセス

Electron版では、採点作業を8つのステップに分けて進める設計になっています。 画面上部のナビゲーションで現在のステップを確認しながら、順番に作業を進められます。

  1. 模範解答 - 採点の基準となる模範解答をアップロード(PDF・画像対応)
  2. 採点領域 - 模範解答上で、採点する箇所を矩形で囲んで指定
  3. 領域情報 - 各領域の設問番号・配点・種類を設定
  4. 小計点 - 大問ごとの小計グループを設定
  5. 受験生徒 - 生徒情報を登録(CSV一括登録対応)
  6. 生徒答案 - 生徒の答案をアップロードし、各生徒に紐づけ
  7. 採点 - 同じ設問の解答を一覧表示し、キーボードで素早く採点
  8. 結果 - Excel点数一覧・採点済み答案PDFを出力

この8ステップの流れにより、「次に何をすればいいか」が明確になり、 初めて使う方でも迷わず採点作業を進められます。

また、Python版では1ページの答案にしか対応していませんでしたが、 Electron版では複数ページの答案に対応しました。 裏面がある答案や、複数枚にわたるテストも採点できます。

採点領域の位置情報も改善しました。 Python版ではピクセル単位で位置を保存していたため、画像の解像度が変わると位置がずれることがありました。 Electron版では割合(パーセント)で位置を保存するため、 解像度に依存せず、元の画質のまま採点できます。

新機能

Electron版で追加された主な変更点を紹介します。

生徒管理の改善

Python版では、プロジェクトごとに生徒を追加していました。 Electron版では、あらかじめ登録した生徒をプロジェクトに紐づける方式に変更しました。 これにより、学級単位での生徒登録が簡単に行えるようになりました。

将来的には、複数のプロジェクト間でデータを共有し、 生徒の成長をフィードバックする機能の実装も想定しています。

ソフト内で完結する入力

Python版では、設問情報や生徒情報をExcelで作成して読み込む必要がありました。 Electron版では、すべての入力をソフト内で完結できるようになりました。 外部ツールを使う手間がなくなり、操作がシンプルになっています。

デザインの一新とヘルプ機能

直感的で使いやすいデザインに一新し、楽しく採点できるUIを目指しました。 さらに、すべてのページにヘルプページを実装。 わからないことがあれば、画面右上の ⓘ ボタンからすぐに確認できます。

処理速度の向上

画像処理のアルゴリズムを見直し、答案の読み込み・書き出しが大幅に高速化しました。 Python版では100枚の答案を読み込むのに数十秒かかることがありましたが、 Electron版では大幅に短縮されています。

複数の小計点グループ

Python版では小計点の設定が限定的でしたが、 Electron版では複数の小計点グループを設定できるようになりました。 例えば、「大問別の小計」と「観点別評価の小計」を同時に設定し、 それぞれの集計を行うことができます。

データ管理の刷新

Python版では、採点データをJSONファイル(テキスト形式の設定ファイル)で管理していました。 Electron版では、SQLite(データベース)を採用しています。 データベースを使うことで、生徒情報・採点結果・設定などを 整理された形で安全に管理できるようになりました。 これは今後の機能拡張の基盤にもなっています。

変わらない点

Python版から継続している特徴です。 これらは一括採点の根幹をなす機能であり、Electron版でも維持しています。

  • キーボードショートカット - Q/E/F/J/Oで採点、W/A/S/Dで移動。操作体系は同一
  • インストール不要 - ダウンロードして解凍するだけで利用可能
  • オフライン動作 - インターネット接続なしで利用可能。データは端末内に保存
  • 完全無料 - 機能制限なし、広告なし
  • オープンソース - AGPLv3ライセンスでソースコードを公開

特に、キーボードショートカットについては、Python版ユーザーが違和感なく 移行できるよう、操作体系を完全に引き継いでいます。

オフライン動作についても同様です。 答案データは端末内のSQLiteデータベースに保存され、外部サーバーへの送信は一切行いません。 学校のセキュリティポリシーに配慮した設計を維持しています。

今後の開発予定

v0.2.7はアルファ版であり、今後も継続的に機能追加・改善を行っていきます。 ユーザーからのフィードバックを踏まえて優先順位を決定していきます。

ご要望はGitHub IssueまたはDiscordでお寄せください。

ダウンロード

以下の環境に対応しています。

  • Windows - Windows 10 / 11(64bit)
  • macOS - macOS 10.15以降(Intel / Apple Silicon)
  • Linux - Ubuntu 18.04以降(64bit)

GitHubリリースページからダウンロードできます。 お使いのOSに合わせたファイルをダウンロードし、解凍後、実行ファイルを起動してください。

macOSをお使いの方へ

初回起動時に「開発元を確認できないため開けません」というメッセージが表示される場合があります。 対処方法はこちらの記事をご覧ください。

不具合報告やご要望は、GitHub IssueまたはDiscordにてお待ちしています。

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