観点別評価のおかしな組み合わせに気づく — 制約ルールで着色
観点別評価と評定を出したあと、「この組み合わせは校内ルール的におかしいのでは」と 目視で確かめるのは骨が折れます。一括採点に、成績ごとに自分でルールを決めておき、 それに反する生徒の行を結果表で自動的に着色して知らせる機能が加わりました。 おかしな組み合わせを、色で見つけられます。
観点別評価と評定の「つじつま」
いまの成績づけでは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」 といった観点ごとにA・B・Cを付け、それらをもとに1〜5の評定を決めます。 このとき、観点と評定のあいだには一定のつじつまが求められます。
たとえば、すべての観点がAなのに評定が2、というのは不自然です。 また校内のルールで「同じ生徒にAとCを混在させない」と決めている場合もあります。 これまでの一括採点は、こうした観点どうし・観点と評定の整合性までは見ていませんでした。 そこで、先生が自分でルールを決めて、外れた生徒を知らせる仕組みを用意しました。
3種類の制約ルール
設定できるルールは3種類です。かんたんなものから、自由度の高いものまで用意しています。
- 整合ルール
「評定」にあたる項目と、選んだ観点の平均や合計を比べ、 差が決めた範囲を超えたら違反とみなします。 A・B・Cを点数(たとえばA=5、B=3、C=1)に読み替えて突き合わせるので、 「観点はよくできているのに評定が低すぎる」といったずれを拾えます。
- 混在禁止ルール
同時に現れてはいけないラベルの組み合わせを検出します。 「AとCを同じ生徒に付けない」といった校内ルールを、そのままチェックにできます。
- 上級(式)ルール
もっと細かい条件を、式で自由に書けます。 たとえば「Aを持ち、かつCも持つ」ような場合を違反にする、といった指定ができます。 複雑な校内ルールにも合わせられる、上級者向けの選択肢です。
制約ルールは、成績(Grade)ごとに個別に決められます。 校内ルールや教科の方針に合わせて、成績ごとに違うチェックを掛けられます。 設定は成績境界(評定の基準)を決める画面にまとまっています。
その場で該当人数が分かる
ルールを組み立てている途中で、 「今の条件だと何人が引っかかるか」がその場で表示されます。 条件を少し変えるたびに人数が更新されるので、 厳しすぎたり緩すぎたりしないよう、結果を見ながら調整できます。
比べる相手を選び忘れていたり、存在しない項目名を指定していたりすると、 黙って素通りせずにエラーとして知らせます。 「設定したつもりが実は効いていなかった」という取りこぼしを防げます。
結果表で違反の行を着色
設定したルールに反する生徒は、成績の結果表で行に色が付きます。 どの色がどのルールに対応するかは凡例で示されるので、 表を上から眺めるだけで、確認が必要な生徒がひと目で分かります。
着色はあくまで「気づき」を助けるためのものです。 色が付いた生徒を必ず直さなければならないわけではなく、 意図した評価であればそのままで構いません。 最終的な判断は先生が行い、その手前で見落としを減らすのがこの機能の役割です。
制約ルールは、あくまで先生が決めた条件に照らして色を付けるだけの機能です。 評定そのものを自動で書き換えることはありません。 ルールが自分の意図と合っているか、まずは少人数で試してから本格運用するのがおすすめです。
まとめ
一括採点に、観点別評価と評定のつじつまをチェックする制約ルールが加わりました。
- 整合・混在禁止・上級(式)の3種類のルールを成績ごとに設定できる
- 設定中に該当人数がその場で分かり、条件を調整しやすい
- 比較先の選び忘れや不明な項目名はエラーで知らせ、取りこぼしを防ぐ
- 違反する生徒の行を結果表で着色し、色の凡例で見分けられる
目視の確認に頼らず、校内ルールに合わない組み合わせを色で見つけられます。
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