小計グループの手動紐づけ — インポート時の柔軟な設定
一括採点では、試験の設問をグループ化して大問ごとの合計点を出す「小計グループ」機能があります。 今回のアップデートで、プロジェクトのインポート時に小計グループを手動で紐づけられるようになりました。 複数のパソコンで採点を分担している場合でも、柔軟にデータを統合できます。
小計グループとは
小計グループとは、試験の設問をいくつかにまとめて小計を出すための仕組みです。 たとえば30問の試験で、問1〜問10を「大問1」、問11〜問20を「大問2」、問21〜問30を「大問3」のようにグループ化すると、大問ごとの合計点を自動で計算できます。
小計グループの活用例
- 大問別集計 — 大問1の合計、大問2の合計、大問3の合計
- 観点別評価 — 知識・技能、思考・判断・表現
- 分野別分析 — 計算問題、文章題、図形問題
小計グループを設定しておくと、個人成績表やクラス集計表にも大問ごとの点数が反映されます。 一括採点の分析機能を活用するうえで、とても便利な仕組みです。
これまでの課題
一括採点では、別のパソコンで採点したデータをファイル(.scoreファイル)としてインポートできます。 しかし、これまでは小計グループのインポート時に自動紐づけがうまくいかないケースがありました。
たとえば、パソコンAで「大問」という小計グループを作り、パソコンBでも同じ名前の「大問」を作った場合、 内部的には別々のIDが割り振られています。 インポート時に名前が一致すれば自動で紐づきますが、名前が微妙に異なる場合(「大問別」と「大問」など)は紐づけに失敗し、 小計グループが重複して作られてしまうことがありました。
小計グループが重複すると、集計表や成績表に同じような項目が二重に表示されてしまいます。 あとから手動で統合するのは手間がかかるため、インポートの段階で正しく紐づけることが大切です。
手動紐づけ機能の使い方
今回のアップデートで、インポート時に小計グループを手動で対応付けできるようになりました。 自動紐づけではうまくいかないケースでも、先生ご自身の判断で正しい組み合わせを選べます。
操作手順
- .scoreファイルを読み込む
「プロジェクトの読み込み」から、インポートしたい.scoreファイルを選択します。 読み込みウィザードが開きます。
- 小計グループの紐づけステップに進む
ウィザードの中で、小計グループの紐づけを設定する画面が表示されます。 ファイル側の小計グループと、このパソコン側の小計グループが一覧で並びます。
- 対応するグループを選ぶ
ファイル側の各小計グループに対して、このパソコンのどのグループと紐づけるかをドロップダウンから選択します。 同じグループであれば選択し、対応するものがなければ空のままにします。
- ウィザードを完了する
紐づけの設定が終わったら、ウィザードを最後まで進めてインポートを実行します。 選択した対応関係に基づいて、小計グループが正しく統合されます。
名前が完全に一致する小計グループは、自動的に紐づけの候補として提案されます。 手動で変更する必要があるのは、名前が異なるグループや、意図的に別のグループとして扱いたい場合だけです。
「空選択」デフォルトとは
手動紐づけ画面では、ドロップダウンの初期値が「空選択」(何も選ばれていない状態)になっています。 これは、誤って意図しないグループ同士を紐づけてしまうことを防ぐための設計です。
空選択のまま進めると、そのファイル側の小計グループは新規グループとしてインポートされます。 つまり、既存のグループとは別のグループとして追加されます。 意図的に既存グループと統合したい場合だけ、ドロップダウンで対象を選んでください。
| 選択状態 | 動作 |
|---|---|
| 空選択(デフォルト) | 新規グループとしてインポートされる |
| 既存グループを選択 | 選択したグループと統合される |
この仕組みにより、「よくわからないまま紐づけてしまった」という失敗を防げます。 迷ったときは空選択のまま進めれば安全です。
活用シーン
手動紐づけ機能が特に役立つのは、複数のパソコンで採点を分担しているケースです。 一括採点では、採点作業を複数の先生で分担して進めることができます。
例:2台のパソコンで採点を分担する場合
- パソコンAで試験を作成する
試験の設定と小計グループ(大問別など)を作成し、.scoreファイルとして書き出します。
- パソコンBで読み込んで採点する
パソコンBで.scoreファイルを読み込みます。 このとき、パソコンB側にも小計グループが作られますが、名前が異なっている場合があります。
- パソコンAに結果を戻す
パソコンBの採点結果を.scoreファイルとして書き出し、パソコンAで読み込みます。 このとき、手動紐づけ画面でパソコンBの小計グループとパソコンAの小計グループを正しく対応付けます。
手動紐づけがなかった頃は、小計グループの名前を事前に完全一致させておく必要がありました。 今回の機能追加により、名前が多少異なっていても問題なくインポートできるようになりました。
小計グループの手動紐づけ機能により、一括採点のインポート時に柔軟な設定ができるようになりました。 ドロップダウンから対応するグループを選ぶだけで、名前が異なる小計グループ同士を正しく統合できます。
迷ったときは「空選択」のままにしておけば、新規グループとして安全にインポートされます。 複数のパソコンで採点を分担している先生方にとって、便利なアップデートです。
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