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アップデート2026年2月28日

他のソフトウェアの設定を引き継ぐ — 外部フォーマットインポート

採点ソフトウェアには、さまざまな製品があります。 すでに他のソフトウェアをお使いの先生方が、 一括採点に設定データを引き継げるようになりました。 今回のアップデートでは、百問繚乱とリアテンダントの設定ファイルからの インポートに対応しています。

この機能は一括採点の開発者が独自に実装したものであり、 各ソフトウェアの開発元による公式の連携機能ではありません。 変換の精度には限界があり、利用にあたっては本記事の免責事項を必ずご確認ください。

ソフトウェアの相互運用性とは

異なるソフトウェア間でデータをやり取りできることを相互運用性(interoperability)と呼びます。 これはソフトウェアの世界では広く見られる考え方で、 さまざまな分野で実践されています。

分野ソフトウェアの例相互運用の例
文書作成Microsoft Word、LibreOffice Writer など.docx 形式の文書を互いに開いて編集できる
表計算Microsoft Excel、Google スプレッドシート など.xlsx 形式のファイルを互いに開ける
画像編集Adobe Photoshop、GIMP など.psd 形式のファイルをフリーソフトウェアでも読み込める
3D・CADAutoCAD、FreeCAD などDXF等の中間形式を介して設計データを共有できる
音楽制作Logic Pro、Audacity などWAV や MIDI 形式を介して楽曲データをやり取りできる

採点ソフトウェアの世界でも、同じことが言えます。 「別のソフトウェアで作った設定を、他のソフトウェアでも使えたら便利なのに」。 これはごく自然な要望です。

採点枠の位置や配点を最初から設定し直すのは、大きな手間です。 すでに作成済みの設定データを活用できれば、 その手間を減らすことができます。

対応フォーマット

今回のアップデートで、以下の2つのフォーマットからのインポートに対応しました。

ソフトウェア名開発元拡張子
百問繚乱株式会社シンプルエデュケーション.hsz
リアテンダント大日本印刷株式会社.dat

百問繚乱は株式会社シンプルエデュケーションが開発・提供する採点支援ソフトウェアです。 リアテンダントは大日本印刷株式会社が開発・提供する採点支援システムです。 どちらも教育現場で広く使われており、多くの先生方が日々の採点に活用されています。

一括採点は、これらのソフトウェアの設定データを.score形式に変換してインポートする機能を実装しました。

何が引き継がれるのか

インポートの際に引き継がれるのは、主に以下のデータです。

データ説明
採点枠の位置とサイズ答案上のどの領域を採点するかの座標情報
配点各設問の満点
大問グループ大問1、大問2…のグループ分けと小計
観点グループ「知識・技能」「思考・判断・表現」等の観点別小計
模範解答画像設定ファイルに含まれる解答画像

これらのデータを一括採点の内部形式に変換することで、 ゼロから設定し直す手間を大幅に減らせます。

変換の流れ

  1. ファイル選択ダイアログで .hsz または .dat ファイルを選択
  2. 免責事項を確認し、同意する
  3. 設定データが .score 形式に変換される
  4. 通常のインポートウィザードに引き継がれる

変換後は、通常のインポートウィザードと同じ流れで読み込みが進みます。 採点枠の位置や配点を確認・微調整したうえで、採点を始められます。

免責事項と商標について

この機能は、各ソフトウェアが出力したファイルの構造を独自に分析し、 一括採点の形式に変換するものです。 各社のソースコードや非公開の技術情報にはアクセスしていません。 変換はファイル内部に含まれるJSON、XML等の標準的なデータ形式を読み取ることで行っています。

変換の精度には限界があり、すべての設定が完全に再現されるわけではありません。変換結果の正確性について、開発者はいかなる保証も行いません。

ご利用にあたってのご注意
  • 本機能は現状有姿(AS IS)で提供され、 明示・黙示を問わずいかなる保証も行いません。
  • 変換後のデータは必ず確認してください。 採点枠の位置や配点にずれが生じる可能性があります。 変換結果を確認せずに使用したことにより生じた不利益について、 開発者は責任を負いかねます。
  • この機能は、各ソフトウェアの開発元による公式の連携機能ではありません。 一括採点の開発者が独自に実装したものであり、 各社の承認・推奨を受けたものではありません。
  • 変換元ソフトウェアのバージョンアップにより、ファイル形式が変更された場合、 正常に変換できなくなる可能性があります。

インポート実行前には、アプリケーション内で免責事項を表示するモーダルが表示されます。 内容を確認し、同意のチェックボックスにチェックを入れることで、インポートに進めます。

商標について
  • 「百問繚乱」は株式会社シンプルエデュケーションの製品名称です。
  • 「リアテンダント」は大日本印刷株式会社の登録商標です。
  • その他、記事中に記載されている会社名・製品名は、 各社の商標または登録商標です。
  • 一括採点は、上記の企業とは一切の提携・協力関係にありません。 各社の製品名は、対応フォーマットを説明する目的で記載しています。

多様なソフトウェアが共存する教育現場へ

採点支援ソフトウェアの分野には、 商用ソフトウェアとフリーソフトウェアの両方が存在します。 それぞれが異なる強みを持ちながら、ともに進化を続けています。

商用ソフトウェアは、単なるソフトウェアの提供にとどまらず、 導入支援・研修・運用サポートを含むソリューションとしての価値を提供しています。 採点業務の効率化だけでなく、校務全体の支援や教育データの活用など、 教育現場を包括的に支える存在です。 また、大量の学習データの分析や生成AIとの連携、 外部サービスとの接続など、 高度なセキュリティへの配慮が求められる領域においても、 企業としての責任のもと、革新的な機能を生み出し続けています。

フリーソフトウェアは、ソースコードが公開され、 誰でも自由に利用・改良できるという特徴があります。 コミュニティの手で改善が積み重ねられ、 特定のニーズに柔軟に応えることができます。

大切なのは、どちらが優れているかではありません。それぞれの良さを活かしながら、ともに発展していくことが、教育現場の選択肢を広げることにつながります。

 商用ソフトウェアフリーソフトウェア
提供する価値ソリューションとしての包括的な支援自由に使える・改良できるツール
サポート体制企業による導入支援・研修・運用サポートコミュニティベース
先進的な取り組みデータ分析・AI連携・外部サービス接続等ソースコード公開による透明性と改良の蓄積

外部フォーマットインポート機能は、 先生方がすでにお持ちの設定データを活用できるようにするための機能です。 多様なソフトウェアが存在するなかで、 データの可搬性を高めることが、先生方の利便性につながると考えています。

各ソフトウェアを開発・提供されている企業の皆様には、 教育現場に優れたソリューションを届けてくださっていることに、深く敬意を表します。 先生方が採点業務に費やす時間を減らし、 生徒と向き合う時間を増やすという目標は、立場を超えて共通するものだと思います。

対応する外部フォーマットの設定データを 一括採点にインポートできるようになりました。 採点枠の位置、配点、大問・観点の小計グループが引き継がれます。

商用ソフトウェアとフリーソフトウェアがともに発展し、 先生方が自分に合ったツールを自由に選べる環境が広がることを願っています。

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