誰がいつ何をしたかを残す — 一括採点の監査ログ
複数の先生で1つのテストを分担して採点したり、名簿や成績を交代で編集したりすると、 「この点数、いつの間にか変わっている」「誰がこの生徒を消したのだろう」ということが起こりえます。 一括採点に、状態を変える操作を自動で記録しておく監査ログの機能が加わりました。 誰がいつ何をしたかを、あとから一覧でたどれます。
なぜ操作の記録が必要か
一括採点は、共有フォルダ(NAS)を使えば複数のパソコンから同じデータにアクセスできます。 大人数のテストを何人かの先生で手分けして採点するときに便利ですが、 その一方で「いつ・誰が・何を変えたか」が分かりにくくなりがちです。
採点結果が食い違ったとき、名簿の生徒が消えていたとき、 原因をたどれる記録があれば、落ち着いて対処できます。 こうした操作の履歴(監査証跡)を自動で残すのが、監査ログの役割です。 「言った・言わない」で悩まずに、事実の記録をもとに確認できます。
何を記録するのか
記録の対象は、データの状態を変える操作です。 単に画面を開いて眺めただけの「閲覧」は記録しません。 変更したこと・増やしたこと・消したこと・持ち出したこと、が対象です。
- 採点まわり — 採点の提案・更新・削除・一括操作・確定、採点マーク、答案の入れ替え
- 名簿まわり — 生徒・学級・受験する生徒・並び順の変更、ユーザーや権限の変更
- 成績・解答用紙 — 成績とその項目、解答用紙、設問や小計の対応づけ、OMR(マークシート)の設定
- 持ち出し・取り込み — ファイルの書き出し(エクスポート)・読み込み(インポート)
それぞれの操作について、誰が行ったかも自動で記録されます。 ログイン情報から操作した人を補って残すので、 記録のために名前を入力する手間はありません。
設定画面で見られるフィード
記録した履歴は、設定画面で時系列のフィード(新着順に流れる一覧)として見られます。 チャットアプリのタイムラインのような見た目で、上から新しい順に操作が並びます。
たくさんの記録から目的のものを探せるよう、絞り込みも用意しています。
- 種類で絞る — 採点・名簿・成績など、操作のカテゴリごとに表示
- 操作者で絞る — 特定の先生の操作だけを表示
- 言葉で探す — 全文検索でキーワードから探す
各記録を開くと、変更前と変更後の差分を確認できます。 「この生徒の点数が7点から10点に変わった」というように、 何がどう変わったのかまでたどれるので、確認がスムーズです。
同じ操作はまとめて1行に
採点をしていると、同じような操作を短時間に何度も繰り返します。 それを1操作ずつ全部記録すると、フィードが同じような行であふれて、かえって見づらくなります。
そこで、同じ人が・同じ種類の操作を・短い時間内に続けた場合は、 新しい行を増やさず1つの記録にまとめます。 まとめた記録には「何回まとめたか」と「最後に操作した時刻」が示されるので、 履歴が見やすく保たれつつ、回数の情報も失われません。
採点の邪魔をしない設計
監査ログは、採点や編集という本来の作業を妨げないように作られています。 記録はいわば「後ろでそっと控えている」もので、 万が一その記録に失敗しても、先生の操作そのものは止まりません。
複数のパソコンで使う場合も、共有フォルダ経由で記録が矛盾なくまとまるようになっています。 また、記録が際限なく溜まり続けないよう、 既定では約2年(730日)を過ぎた古い記録は自動で整理されます。
監査ログは、状態を変える操作を記録するものです。 誰かの操作を止めたり、変更を取り消したりする機能ではありません。 「何が起きたか」を確認するための記録として活用してください。 ひとりだけで使っている場合は、特に意識しなくても差し支えありません。
まとめ
一括採点に、誰がいつ何をしたかを自動で残す監査ログが加わりました。
- 状態を変える操作(採点・名簿・成績・持ち出しなど)を横断的に記録する
- 操作した人を自動で補い、変更前後の差分も確認できる
- 設定画面のフィードで、種類・操作者・言葉から絞り込める
- 短時間の同じ操作はまとめて表示し、履歴を見やすく保つ
- 本来の操作を妨げず、複数PCでも矛盾なく記録がまとまる
複数の先生で分担して採点するとき、記録があるという安心感が支えになります。
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